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お寿司の可能性を広げる塩とオイル、それから酢の話
各国のオイルと塩で食べる寿司「オイル寿し」
決してオイリーなお寿司ではなく
ネタに合わせてオイルと塩、酢を使い分けることで
全てが引き立て合い、ハーモニーを奏でる魅惑のお寿司です。
口に入れた瞬間に広がるオイルの香りで納得。
小さな一握りの「オイル寿し」は
ワインを誘い込む、極小の世界で完成された、立派なひとつの料理なのだと。
1貫10数グラムのシャリで握られる小さな寿司は
女性でも一口で頬張ることができ
ネタ、オイル、塩、米、酢とワイン、全ての特徴に口内で出会い
瞬く間に口内調理でひとつのマリアージュの世界に姿を変える。
そして、驚きの最中に、口内から全てが消えてなくなる。
こんなマジックのような味覚の世界が次から次に現れては消えていき、気づけばコースは閉幕を迎える。
そんな未知の世界が、ここにはあります。
この気鋭の料理「オイル寿し」は
長年、素材に寄り添い、独自のイタリア料理の道を切り拓いてきた
奥田シェフだからこそ行き着いた究極にシンプルな料理。
美味しさの理由は明確で
「オイルに酢飯の糖分。これは言わば生クリームに砂糖を入れているようなものなんだ。
そこに塩、酢飯の酢を加える。これは、ヴィネグレットソースでしょ? まずいはずがない」
寿司にオイルで油脂分を補うことで
人間が美味しいと感じる「糖分、油脂分、塩分、旨味」の複合体のバランスを完璧に調整し
究極の美味しさにたどり着きました。